円形劇場くらよしフィギュアミュージアム1→円形劇場くらよしフィギュアミュージアム2

 

※このページに掲載のデータはほとんど下記の場所から抽出したものです

円形劇場くらよしフィギュアミュージアム


● 2018年鳥取県倉吉市にオープンした

「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」をのぞきにいきましたよ

report by ヤクミン・ヤシナモン@ヤクモコネット

● 現存する中では日本最古となる明倫小学校の円形校舎ですが老朽化により解体が決定されていました。

 

しかし7000名の著名や陳情の末に解体は中止となり、どこからともなく颯爽と現れた「海洋堂」さんや「グッドスマイルカンパニー」さんやら「米子ガイナックス」やらのお馴染みのアレな会社の皆さんもカッコ良くバックアップして、2018年にくらよしフィギュアミュージアムとしてリニューアルされました。

 

この手の跡地利用の中ではとてもアグレッシブなプロジェクトですよね。はた目からはちょっとイイ話ですけど、きっと企画された方はちょっとイイ話を「カタチ」にするまでは、さぞかし大変だったでことしょう。

● そんなわけで、今回の特設展示は「KAIYODO エヴァンゲリオン・フィギュアワールド」をやってましたよ。

 

高い関節の稼働域をもつ海洋堂のリボルテックシリーズの特性を活かしたボックスジオラマが60点展示されています。

 

…ていうか、ジオラマが全然やっつけ仕事じゃないことに驚きました。

プロってば効率よく手を抜くけど、むしろ効率悪くこだわった作品群が並びます。

これはプロ級の腕をもつマニアの作品に違いありません。       

   ↓ ↓ ↓

「つまり…地元の凄腕モデラーを総動員して、鬼のような吶喊(トッカン)をしたの?」

 

などと地元モデラーさんたちの身を案じていたんですけど、後で調べたら海洋堂が自らジオラマ作製ですって。そうですか納得です。プロ級のマニア作品ではなく、マニアの心を持ったプロのお仕事だったんですね。


■1階イベントフロア

●特設展示「エヴァンゲリオン・フィギュアワールド」

(展示物はすべて、撮影・SNS投稿等、自由とのこと)



興奮して写真撮りまくりましたが、どれも見事な仕上がりですよ。

Nゲージ鉄道模型ストラクチャーなどが脇を固めていますが、特設展示60点の多くはお手本みたいな手作りジオラマとなっています。どれも見事ですが、ごく一部の写真を晒してみます。

詳しくない方に説明すると、リボルテックシリーズとは株式会社海洋堂さんが販売されている関節が自由に動く手のひらサイズのフィギアで、比べるなら「リカちゃん人形」 及び「グレートやくも子可動フィギア」のおよそ2/3ぐらいの大きさです。

そんな小さなフィギュアでも計算されたジオラマにして下から見上げると、凄く臨場感がありますね。



↑こうゆう無理なパースをつけた特撮っぽいジオラマがすきです。

…ていうか

このへんから既にリボルテック要素ないです。

無理して仕事の難易度を上げていくスタイル

↓映画版からもたくさんの展示がありましたよ。


特設展示は光源を上手に使用したジオラマが多かったです。

もう既にお腹いっぱいですが、まだまだ常設展示が大量にあります。

 

そういえば思い出したのですですがフィギュアミュージアムの中では現在、国内最大なんだそうです。

平井知事さんの「まんが王国とっとり」政策もおたく界隈では微妙な評価ですが、そんな積み重ねがなかったらこのミュージアムも実現せず、今でも何もない砂漠だったかもしれません。


■2階 展示フロア

●常設展示 2A 恐竜 Dinosaurs


わ~いゴジラ~!(*違います)

常設展示はいきなり巨大な怪獣がお出迎え。(*違います恐竜です)

ヤクミンもヤシナモンも恐竜とか詳しくないのでですが、こちらのゴジラ色のヴェロキラプトルっぽい恐竜は何気にオリジナルの1点物ではないでしょうか?

もしかしたら銘板に何か書いてあったかもしれないのですが撮影していませんでした。

                            

他にも海洋堂さんの好きそうな恐竜が妄想力豊かにフリーダムな彩色で展示されています。

化石しかない恐竜の色なんて誰わかんないから好き勝手に塗れて誰にも文句言われないのがいいのです。


●常設展示 2B 動物 Animal




思わず、クジラのとなりの「しんかい6500」に目移りしちゃうんですけどここ、どうぶつコーナーだからっ!

 

海洋堂といえばリアルな(博物学的な)動物フィギュアのパイオニアですからこちらのコーナーは熱気を感じます。

恐竜と動物をわざわざセクション分ける位ですから…(どうぶつに恐竜は含まれませんっ キリ!)

 

あんまりどうぶつに詳しくないことから、うっかり生態系のバランスには配慮できず、裏庭で大人気の巨大イモムシやら巨大ダンゴムシ(実物の20倍の大きさで関節がワシャワシャ稼働する)の写真しか撮ってませんでしたので苦手な方には申し訳ないです。

いきものばんさい!

ここ!重要なのですが、思わずその場の雰囲気にのまれて、部屋のインテリアに巨大イモムシが欲しいな~とか思った矢先、その足で運が良ければお土産コーナーで買えるんです。

好きな人にプレゼントしたらきっと喜ばれますよ。

ミュージアムで心奪われたアートってば、せいぜい絵葉書とかしか買えないわけですが、こちらでは展示品と同じものが買える幸せがあります。

*おみやげコーナーにはありませんが、巨大ダンゴムシも市販されています。


●常設展示 2C ミリタリー Military




戦車、戦闘機、戦艦、、、のフィギュアです~(白目)

フィギュアとは何か?ということを考えてしまいます。

 

1/35スケールのタミヤフィギュアから1/700艦船フィギュアまで、色々なスケール・フィギュアが展示してあります。

 

というわけで、タミヤが「フィギュア」ならカトーやトミックスのNゲージ鉄道もフィギュア展示し、し、したりしませんでしょうか?

 

↑上の写真は海洋堂が造形したの1/144ワールドタンクミュージアムの一部ですが、ほとんど全て揃っていたかも?



1/35ミリタリー車両の模型の多くは、島根県を中心にして泥臭いAFV一筋に数十年と活動されている模型の会「轍」(わだち)の皆さんの作品です。

地元ではちょとした畏敬の念をもたれているサークルですよ。

ガルパン戦車なども展示してあり、きっと世にいう「ガルパンおじさん」の権化みたいな人達の集まりなんだなーと感慨深いものがありましたが、たぶん違います。

 

*よりにもよってイギリス戦車ばかり撮影してしまったのは趣味の問題です。



展示物とは関係ないですけど、ミリタリーコーナーの背景にかっこいいおじさんが二人。ステアーAUG装備のオーストラリア軍でしょうか?(何故に…。)

 

全てのコーナーがそうなのですが、背景がひと工夫されていておもしろいです。


●常設展示 2D キャラクター Character



 

……しばらくジャギ様でおまちください。


様々なキャラクターフィギュアが並ぶセクションだったのですが、予期せぬ不具合により「ジャギ様」ばかり撮っていたため、ご覧のありさまです。



ジャギ様以外ではVOCALOIDの等身大「結月ゆかり」さんなどが何かしらの事情を感じさせる程のアピール度で展示されていましたよ。

 

ちなみに市販価格128万円(税込)送料15万円(税込)です。

等身大フィギュア全般の相場は100~200万円位ですから、パーツも多くてきれいな彩色されてこの価格ならお買い得ですよ。(買えるとは言ってない)

 

古代ギリシャとかの様々な古代彫刻も昔は彩色されていたそうですからファンタジーな美しいもの(ジャギ様を含む)をリアルに立体的に、予算の限り大きく表現したい欲望は今も昔も変わらないのだと思います。


●常設展示 2E 日本文化 Japanese Culture





最後の展示セクションは日本文化という、フィギュア界(主に海洋堂)の懐の深さをしみじみ味わえるコーナーとなっています。

 

写真を撮ってて思ったのですが「太陽の塔」に日本人が不思議なありがたみを感じるのは阿修羅観音的なポージングによるところがあるのかもしれません。

 

ちなみに、こちらの彩色も本当にリアルな巨大阿修羅観音さまは市場価格12万9600(税込)です。

等身大の結月ゆかりさま126万円(税込)に比べて、果報やありがたみはそのままに大幅にお買い得になっています。



↑こちらの仏像フィギュアは海洋堂リボルテックシリーズですので、特設展示のエヴァンゲリオンと同様にフリーダムなポージングが冒涜的に可能です。

 

*リボルテック仏像フィギュアの一部はミュージアムのおみやげコーナーにて3800円位からでご購入できます♪(2018年7月現在)